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みんな大好きチョコレートが危機らしいので調べてみた!

こんにちは!Junです。

www.cnn.co.jp

今回はこちらの記事をきっかけにチョコレートについて色々調べてみました!

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チョコレートを知る!

チョコレートの危機!の前に、
おいしい!以外はほとんど知らなかったので色々調べてみました!

ココアとチョコレートの違いは?

どちらも原料はカカオで、作り方も途中までは同じです!

 

カカオ豆を焙煎して皮を取り除くと、カカオニブ(胚乳)が得られます。
このカカオニブを機械で細かくしたものがカカオマス(カカオ100%)です。

 

カカオマスから脂肪分であるカカオバターを取り除いたものがココアで、
カカオマスにカカオバター、砂糖、ミルクを加えるとチョコレートができます。

 

こんな感じですね!
カカオマス ー カカオバター = ココア
カカオマス + カカオバター + 砂糖 + ミルク = チョコレート

 

ちなみにカカオの木の学名は「テオブロマ・カカオ」といい、
テオブロマは「神々の食べ物」という意味があるようです。

チョコレートはもともと薬だった!?

紀元前2000年頃に古代メキシコでカカオ栽培が始まり、
15世紀までには貨幣として流通するほど貴重なものだったようです。
日本でいう米のような存在だったんですね!

 

当時のメキシコではチョコレートは飲み物で、
甘さはなく、不老長寿の薬として飲まれていました。

 

そして16世紀にスペインの将軍がメキシコに遠征した際、
このチョコレートの効用に驚き、兵士たちに与えたところ
疲労回復の効果がありました。
さらにそれだけではなく、薬草と混ぜることで歯痛胃潰瘍
解熱毒消しとしての効果がありスペイン中で注目され、
徐々にヨーロッパ全土へ広まっていきました。

 

日本へは17世紀に持ち込まれたようですが
当時はやはり薬として扱われ病気の人が飲むものでした。
チョコレートが「飲む」から「食べる」になったのは19世紀半ばと言われています。
意外と最近なんですね!

 

日本初のお菓子としての国産チョコレートは1878年で、
猪口齢糖(貯古齢糖」と表記されていました。
ん〜漢字だと読むことはできるけどおいしそうではないですね…笑

なぜ日本で流行したの?

第二次世界大戦後、チョコレート作りの技術がどんどん発展し、
一般の人たちにも食べられるようになりました!

 

そして1936年ロシアから神戸に亡命した人物が
イタリアに伝わる風習「バレンタインデー」を初めて日本に紹介します。

 

その人物こそが、フィヨドル・ドミナリー・モロゾフ
そう!あの有名なMorozoffなんです!
彼のお陰で日本のチョコレート業界が発展したと言われています。

チョコレートの危機って?

やっと本題です!笑

 

その危機とは、カカオの生産量を消費量が上回っていることです。
チョコレートに関わる世界大手企業マース社バリー・カレボー社によると、
2020年には世界のカカオ生産量が100万トン不足すると予想しています!
そして、2030年にはさらに2倍の200万トン不足するようです。

 

日本のお菓子メーカーも影響を受けているようで、
明治のアーモンドチョコレートが1箱当たり2粒減ったり、
チョコボールのサイズが小さくなったり、
トッポの本数やコアラのマーチの個数も減っているようです。

 

なぜこんなに足りなくなるのかというと、
カカオの木は育てるのがかなり難しいようです。

 

木が大きくなるまでは他の木の陰で育てないといけないこと、
干ばつなどの気候変化、カカオの木が罹る病気の拡大など、
カカオの木はとてもデリケートな木なんです。
そのため、育てやすい他の作物に農地を作り換えられてしまうことも
カカオ農家減少の一因です。

 

そして生産者であるカカオ農家の大半は西アフリカなんですが、
カカオの市場価格が十分ではなく、
児童強制労働
も行われているほど貧困が大きな問題となっています。

 

これ想像以上に厳しくて、僕たちが買うチョコレートの売り上げの内、
だいたい3%程度しかカカオ農家の利益にならないみたいなんです!
輸送や製造、小売店などが利益の大半を占めているんですね。
さらに切ないのは、カカオ農家にとってはチョコレートは高価すぎて
食べたことがない人が多いんですって。涙出そう…

 

こうした状況を改善するために、
政府やNPO団体やチョコレートに関わる企業などが
カカオ農家を支援するために様々な取り組みを行っています。

 

活動は主にカカオの栽培技術や経営についての指導や、
子ども達の教育環境を整える小学校の建設です。
マラリヤから守る蚊帳の配布などもありました。

 

こうした背景のもと冒頭の記事で注目されているのが、
カカオ需要の手助けとなるかもしれない植物、アムラタマゴノキなんですね!
期待もありますが、気になるのはこの植物がマンゴーと同じウルシ科なので、
アレルギーの原因にもなりやすいことですね。

 

チョコレート危機のこれからの進展に注目です!

チョコレートの効果は?

チョコレートの成分の一つであるカカオポリフェノールが
抗酸化力を発揮するということで研究が進められています。
ボジョレー・ヌーボー」の回でも出てきたポリフェノールですね!

 

ポリフェノールは体内への吸収が早く抗酸化作用が比較的早く発揮されるんですが、
長時間持続しないので、こまめに摂取する方がいいと言われています。
そのため間食としてチョコレートを食べるのは理にかなっているんですね!
もちろんココアにもカカオポリフェノールが含まれるので、
朝やスポーツ前にココアを飲むことで血流改善効果が期待できます!

 

カカオポリフェノールはカカオがたくさん入っている方が多く含まれるので、
ビターやダークチョコレートが良く
逆にホワイトチョコレートにはほとんど含まれていません。

 

また、ココアは病院や介護施設で
便秘や下痢の改善褥瘡(床ずれ)予防貧血の改善などに
用いられることがあります。

 

注意点として、チョコレートとココアには
苦み成分であるテオブロミンや少量のカフェインを含むので、
小さいお子さんや妊婦さんは少量にとどめた方がいいですね!

おいしいチョコレートの見分け方は?

チョコレートのお菓子やデザートは数え切れないほどありますが、
良質なチョコレートの見分け方があります!

 

一つ目はカカオがしっかり入っているかです!
お菓子の箱の裏には原材料表示がありますが、
カカオマスやココアパウダーが何番目なのか見てみましょう!
順番の後の方に書いているとほとんど入っていないことになるので注意です。
カカオの味と香りを楽しむには60〜70%以上入っているのが望ましいようです。

 

二つ目はカカオバターの記載があるかです!
安価な代用品である植物油脂(パーム油)を用いられているものが多いです。
味にも栄養素的にもカカオの良さを引き出すにはカカオバターが必須です!

 

ぜひカカオの量とカカオバターの有無をチェックして、
自分の好みに合った良質なチョコレートを見つけてください!

まとめ

チョコレートはすごく身近なものになりすぎて、
食べられることが当たり前だと思っていましたが
調べてみると知らないことがいっぱいでした。

 

カカオ農家の人たちへの感謝を忘れず
一つ一つのチョコレートを味わおうと思います。

 

今後チョコレートの価格が高くなったり、
販売数が減ったりすることが考えられるので
この問題の動向は要チェックですね!

 

以上、チョコレートについて調べてみました!
わからないことや聞きたいことがあればお気軽にご連絡ください。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!